宇崎日新 極技攻かぶせ210 導入

フグキラー

2024年03月06日 00:19




かぶせ釣りの竿と言えば普通は筏竿を使う様ですが、専用竿となると中々有りません。


現在販売されているかぶせ竿は各社合わせても5機種程でしょうか。少ないですがニッチなジャンルなのでそこは仕方ないですね。


昨年の9月頃に宇崎日新さんよりかぶせ釣り専用竿が発売されました。極技攻かぶせなるこの竿、長さは3種類ありそれぞれ 180、210、240となっております。


宇崎日新さんより販売されている極技攻筏シリーズのかぶせ釣りバージョンみたいな感じかな?良くわからんけど。


で、この極技攻かぶせ、ちょっと気になる所があって1番使い所が多い長さの210を買ってみました。昨年末に注文して紆余曲折を経て使い始めたのが正月明け。


ウマヅラやカワハギ、小型のコブダイ、チヌなど、かぶせ釣りの獲物としては定番(らしい)の魚を幾らか釣ってみました。


曲げた感じでは50cmくらいのチヌを掛けて思い切り負荷を掛けると丁度いい感じのパワー感で、なるほど筏竿の延長にある竿かなと思わせてくれる雰囲気の曲がり。


同じく宇崎日新さんより販売されているかぶせ竿の鬼彩とは全く違う造りで、大きなコブダイ等、大型の魚を釣る様な竿ではないといった印象です。


鬼彩は元竿が硬い棒の様な竿で、余程の大型魚でないと胴まで曲がり難い硬さでした。


同社の海上釣り掘り用脈釣り竿の穂先を筏竿の穂先と付け替えた様な使用感で、カワハギ系やチヌ等を楽しむ竿ではなかったです。個人的にはコブダイ竿といった印象でした。


鬼彩はさておきこの極技攻かぶせ、パッと見ただけでも色々特徴が有ります。





かぶせ釣りの竿で重要なのが穂先ですが、極技攻かぶせは少し太めの造りになっています。0.6mmだったかな?筏竿として見ても若干太めですね。


食いが渋ったウマヅラのアタリを見るのには少し硬く感じました。あ、これはフグキラーが下手なのもあります。


因みに穂先部の曲がりシロをしっかり取ってある造りなので、揺れる筏やカセ等でも対応しやすいです。




トップガイドのみsicリング入りで、他はミニクロガイド。継ぎ手付近はリング(材質不明)入りのガイドが3個付いています。そこからトップガイドへ向けてミニクロ12個で、総数16個の構成です。


ホームページの製品紹介に、トップガイドにsicを搭載しPEラインに対応可能と記載してありましたが、何故トップガイドだけsicでPE対応になるのかいまいち意味が良くわかりませんでした。


1番負荷が掛かる(リングが削れる)のはトップガイドでは有りません。むしろ穂先は早く死ぬ(曲がり切る)ので負荷はそれ程掛からないと思うのですが。


他に負荷が掛かりそうなのは強く合わせた際の穂先の挙動とかかな?まあ、そこ迄行くと分かりません。


色々好き放題書き散らしていますがメーカーさんが仰る事なので、当然我々ユーザーには良くわからない事があると思います。そもそもフグキラーは初心者なので……




元竿は細く、スッキリとした印象です。結構しなやかに曲がります。


継ぎ手の径は意外に太めで、試しに伊勢かぶせ釣り210の穂先をぶっ挿してみたところ、ガバガバでした。


穂先側の元径が太いぶん重いので、元竿側がスッキリした造りでかなり軽量なのも相まって、最初手にした時は若干持ち重りを感じました。とはいえすぐに慣れる程度です。


この元竿部、筏竿寄りの造りで曲がる割にはガイドが1個しか付いていません。なんでだろ??スピニングの使用前提なのかな?良く曲がる竿なんでせめてもう1個付けて欲しかった。自分で追加しようか検討中。




リールシートから竿尻までがかなり長く設定されています。これは筏竿として見てもかなり珍しい造りで、こういった竿を他に知りません。


スピニング使用時だと脇挟み出来る長さなので相当ですね。大型魚とのやり取りで竿尻までがある程度長いと人間への負担といった面で短い竿よりは間違いなく有利です。


スピニングと違い、フットを指で挟めない片軸リールを使ってもなお竿尻が長く感じました。ちょっと長過ぎる気も……。


竿尻までがかなり長いぶん、実際の竿の有効長さが他の同じ長さの竿より若干短くなっていると思います。これは仕方ないですね。


まあ、長いと取り回しが悪い場面も有りますが、短いよりは余程マシです。


一般的な筏竿に良くある、リールシートから竿尻までがやたら短い竿、なんであんなに短いんでしょうか??取り回し以外で何かしらの明確な利点があるのかな?フグキラーは初心者なので良く分かりません。




ちょっと嫌なのがこのスクリューナット。樹脂かなんかの無垢で、見た目がチープなので個人的にちょっと…。


低価格帯の釣り竿に使われているのをちょこちょこ目にしますね。締め込んだ際の撓みもあまり好きでは有りませんでした。なにより強度面ではどうなんだろ?


まだ全然使い込んでいませんが、元竿のガイドが少ない、リールシートのスクリューナットが樹脂の無垢、穂先側のガイド設定が良くわからない点を除けば良い竿だと思います。


まあ初心者フグキラーの勝手な主観なんで全然アテになりませんが。


因みに結構綺麗に曲がってくれて、曲げると継ぎ手で突っ張って汚く曲がるみたいな事は無いので、竿としてそこら辺は問題無いです。




チヌを掛けて思い切り負荷を掛けた時の曲がり。


文句ばっかり書いている様に見受けられますが、他の竿には無い長い竿尻、実売13000円前後のお求めやすい価格と、勿論利点も多いです。











色々な筏竿を使ってみてつくづく思うのが、サクラさんの伊勢かぶせ釣りが素晴らしい竿だって事ですね。


元の設計が40年くらい前とはとても信じられないほどです。


















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